気管支喘息のおはなし
喘息の人の気管支粘膜は発作でないときも腫れてただれています(炎症)。内腔が狭くなっており、ほこりなどに対して過敏な状態になっています。また、発作を何度も何度も繰り返していくと粘膜は腫れたまま固くなり、治療は効きにくくなってしまいます。
つまり治療としては、気管支粘膜の炎症を抑え発作を起こさないようにするのが大切です。重症例では、発作が亡くなっても薬や吸入を無断でやめず、2~3年は続ける必要があります。現在は、吸入による治療の進歩により大きな発作を起こす人は少なくなっています。
喘息の発作でこんな時は要注意
1.顔色の悪い場合
2.苦しくて横になれない場合
3.発作のためにいつも通り遊べなくなった場合
4.1ヶ月以内に喘息発作で入院している子で、苦しくて普通に遊べない場合もしくは、睡眠中に何回か目を覚ます場合
喘息の発症は予防できるの?
【内装や家具】
じゅうたん、カーペットは、家庭で洗えるもの以外はなるべく除去。ぬいぐるみも同様。
できないときは、3日に1回は、一畳あたり30秒以上ゆっくり掃除機をかける。布製のソファーや椅子も掃除機を!そのほか、観葉植物などホコリがたまりやすい物はなるべく室内に置かないようにしましょう。
【家具】
家庭で洗濯できる毛布、布団カバー、シーツや枕はこまめに洗いましょう。枕は丸洗いできるパイル製をおすすめ。汗の多い時期はなるべく毎日、天日干し布団乾燥機を。また、布団の乾燥はダニの繁殖は抑える効果はあるが、喘息の原因になるダニのフンや死骸を除去する効果はないので、週に1回は掃除機をかけましょう。
【掃除】
寝室はできれば毎日、畳、カーペットは、せめて3日に1回は掃除機をかけましょう。集塵袋もこまめに取り替えましょう。
【カビ対策】
カビによる喘息、アトピー性皮膚炎増加傾向に。多湿であれば低温でも発生するのがカビ。冷蔵庫内のカビ、窓、押し入れ、浴室などの結露にも要注意。
【ペット 特にネコ】
ネコの皮膚に喘息の原因となる物質(ネコ抗原)が多く含まれる。メス猫よりオス猫の方が多い。ネコ抗原は非常に軽く一度舞い上がると室内で数時間空中に漂い続ける。